エニィーとラムと野菜と黒牛と青空

趣味で育てている野菜の成長や、日々の日常などと綴っていきます。

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東北一人旅:2日目(津軽半島)

2日目の朝も快晴だった。

朝風呂で身体を目覚めさせ、食事の前に散歩と洒落込む。入り江の南東を見るとブナの原生林で知られる白神山地を一望できる。海は穏やかである。

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朝食も済ませ、出発する。ここでトラブル発生。電波探知機が心なし下を向いているように感じて、少し上に向けてみると本体と固定している部分が壊れてしまった。残り6日は探知機無しでスピード違反で捕まることを回避しなくてはならない。何とか修復できないものかと考えるも、結局スピードを出さなければ良いという以外には解決策は思いつかなかった。

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2日目の午前中は津軽岩木スカイラインを走ること、午後は今回のツーリングで最も楽しみにしている竜泊(たつどまり)ラインを走ることである。

まずは津軽岩木スカイラインを目指してスタートする。R101を海岸線に沿って北上し、鰺ヶ沢でK3に右折する。

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K3から左折してスカイラインのゲートをくぐる。津軽岩木スカイラインは写真で見た通り、短い直線と鋭角のコーナーを単調と言っていいほどの間隔で60回以上繰り返す。どうしてこういう道の設計をしたのか。地形上仕方なかったのか、自然破壊を最小限にすることを優先したのか、最短距離で登れるようにしたのか、あるいはその複合的な要因なのか。そんなことを考えながら登っているうちに8合目の駐車場に到着。

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駐車場からの眺めだけでも素晴らしかったのだし、高所恐怖症で9合目までのリフトに躊躇いがあったものの、やはりここまで来たら登りたいという欲求に負けてリフトに乗ることにする。せめてゴンドラだったらと女々しく思いながら、ちらりと遠くを眺めたりするも9割は足元の地面を見つめていた。
下りに乗っていた男の子が、上る時に落としたらしい帽子を見つけて、おじいさんらしい人と残念がっている。よく見ると飲みかけのペットボトルもかなり落ちている。財布も落ちていないかと目を凝らしたが、さすがに財布を落とす人はいないようだ。

そんなことを考えて恐怖をやり過ごしているうちに9合目に到着した。やれやれである。

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車の運転時は通勤用の革靴だったが、

「山頂までは登らない!」

という決意から、持って行ったスニーカーには履き替えずに行くことにした。標識ではここから30分で岩木山の頂上ということだが、山登りの経験者で30分なのではないか。僕なら優に1時間はかかりそうだ。いや、1時間もしないうちに怖くて下山しているに違いない。

ともかく登ったという記録だけは残しておく。

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岩木山を下りて、K3を走っていると、いつの間にかK30に入れず、仕方なくR339に向かう。この時点で、高山稲荷神社は諦めるざるをえない。

R339を北上し、十三湖から岩木山を望む。

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ここから今回のツーリングの最大のイベントである竜泊ラインに入る。この竜泊ラインは写真で見る限り最も素晴らしい道。この道を走るために今回来たようなものである。
まるで昔の初恋の女性と会って、

「何んだ、ただのおばさんじゃないか」

と思うことを心配する程である。そう、この道は女性的である。

まずは道の駅「こどまり」で一休み。遅い昼ご飯は海鮮丼・・・・ではなく、カレーライス。奥様のカレーと大差さなかった。それほど美味しかったけれども、写真は無し。

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進むと右カーブに車が車線に止まっていて、

「危ないな!」

と思ったら、撮影予定の「七ツ滝」が現れる。車を安全な場所に止めて撮影。

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さて、いつからあの理想の竜泊ラインが現れるのだろうか。期待は最高潮に跳ね上がる。

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そしてとうとうあの竜泊ラインを走ることになる。走りながらここがあの竜泊ラインだとは感じられた。次のカーブが右なのか左なのか分からない楽しさ、路面の良さ、どんどん高度を上げていく景色の変化・・・・どれを取っても、もう最高としか言えない。目の前を行くトヨタ86がもたもたと感じられる。もちろん適切な車間距離を維持しながら上っていく。

たどり着いた眺瞰台は老朽化で登れなかった。しかも忘れた広角レンズを車まで取りに行くには疲れてはてて断念。

とにかく竜泊ラインは、最良に手入れされた路面状態、優雅で変化にとんだ曲線、走りながらの眺望の美しさ、そして眺瞰台から見た道そのもの美しさ・・・・これまで走った中で最も素晴らしい道である。このツーリングの間、もう一度走りたいという思いを持ち続けたのだった。

「道」は何処かに向かうためにだけ存在するのではなく、走ることそのもののためにもあるのだろう。

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とうとうメインイベントのドライブが終わり、竜飛岬に到着。正直に言うと、「竜飛岬に来た」という感慨よりも、あの「竜泊ラインが終わってしまった」という虚脱感の方が大きかった。

ともかく竜飛岬から津軽海峡を眺め、灯台のある丘の下にある津軽海峡冬景色記念碑からは石川さゆりさんの歌う「津軽海峡冬景色」が流れていた。

あとは今夜の宿に行くだけである。でもまだまだ先である。急ぎR339を南下する。

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R339がいつの間にかR280になる。R280は、長い下りのストレートが多い。小さな漁港が次々に現れては過ぎていく。ツーリングマップルでチェックしていた「だるま滝」も視界に入り、何とか撮影できた。

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この日の宿泊先に向けてひたすら走る。どうしてこの場所なのかは分からないが、途中の漁村ではカモメが群れていた。

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ようやくこの日の宿「北田旅館」に到着。一風呂浴びてから夕ご飯までに港を散策。よくは分からないが、ホタテ貝の養殖がメインらしい。小さな漁港の佇まいは旅情を誘うには十分であった。

そう、今回の旅はどんな旅情を感じられるかも意識した旅である。そのため、奥様には特別なことが無い限り電話やメールで連絡しないことを伝えていた。便利な現代の道具は、距離をあっという間に飛び越えて「日常」を送ってくると思ったからである。「家」と「職場」は日常を代表している。

小さな漁港の何気ない物に注意を向けられるのは、やはり「日常」とは違う生活やその土地の佇まいであってこそだと思う。たとえそれがほんの一瞬でしかなかったとしても。

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今夜の宿泊先の「北田旅館」は、仕出し料理屋さんでもある。夕食はやはり仕出し屋さんの料理だった。

夕食には冷酒を頼んだけれど無いそうで、ビールを頼む。そこはそれ、奥様が日本酒の「黒牛」をペットボトルに入れて持たせてくれていた。

この夜もお酒をしこたま飲み、夕食も平らげ、2日目の夜も満足して正体を失った。

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つづく

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